自宅でも本格的なプリントを楽しめるシルクスクリーン。
しかし、必要なが多く、始めるのはちょっと大変です。
そんなときに便利なのがシルクスクリーンキット。
この記事では、シルクスクリーンを始めたい方に向けて、通販で購入できるシルクスクリーンキットを5つ紹介します。
結論から言うと、ホリゾン社の「Tシャツくん ジュニアセット」と「Tシャツくんセット|ミドル」が特におすすめです。
本記事を書く私は趣味でシルクスクリーンを楽しんでいる愛好家。
細々とですがハンドメイドブランドも運営しています。
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過去に次のようなTシャツを作成してきました。
これまでに作ったクライミングTシャツまとめ。 pic.twitter.com/EklsFhoCXk
— アキラのソトアソビ (@akira_sotoasobi) January 17, 2021
そんな経験も踏まえて各キットの紹介をしていきます。
なお、本記事の情報は2022年1月時点のものです。
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シルクスクリーンを始めるにはいくらかかる?
まずはじめに、筆者がシルクスクリーンを始めるときにかかった費用を書いていきます。
ちなみに私はシルクスクリーンキットを使っていません。
初期費用を抑えるために、すべての道具をバラで揃えました。
その中には100均製品も多く含まれています。
ただ100均製品は使いづらくてイマイチでした。
結局、のちにシルクスクリーン専用の道具を買い足すことに…。
その結果、シルクスクリーンを始めるには約16,000円〜26,000円くらいのお金がかかることが分かりました。
100均を活用した場合が約16,000円、シルクスクリーン専用の道具を一部活用した場合が約26,000円です。
そのときのことは別記事にまとめています。
100均製品を活用した場合のデメリットなど、実際にシルクスクリーンをやってみて感じたことも書いているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

シルクスクリーンキット 5選
本項では、市販されているシルクスクリーンキットの紹介と所感を書いていきます。
先に一覧で紹介すると次のとおりです。
個人用 スクリーンキット サン描画セット
- 価格:3,000円ほど
- 版内寸:10.5×17.5cm
- 用途:ワンポイント
- スクリーン:付属(180メッシュ/計2枚)
- インク:別売り
最初に紹介するのは、ゆめ画材が販売している「個人用 スクリーンキット サン描画セット」です。
このセットの魅力は圧倒的な安さ。
3,000円ほどで購入可能です。
露光機が不要のため、省スペースでシルクスクリーンを楽しめます。
ただデザインは手書きか手書きによる転写になるので、デジタルデザインをプリントするのには適していないセットです。
インクは別売りです。
公式サイトでは「ダイカラー」と「ラバダ」のインクがおすすめされています。
インクは、布にも紙にも適した「ダイカラー」や、布地やTシャツに最適な「ラバダ」などがおすすめです。
※インクは付属しておりません。別途お買い求めください。
※Tシャツくんインクは、サン描画スクリーンにお使いいただけません。
- 圧倒的に安い(3,000円ほど)
- 露光機がいらない(省スペース)
- インクを買い足す必要がある
- 大きなプリントはできない
- パソコンで作成したデザインのプリントには向かない
「個人用 スクリーンキット サン描画セット」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
初期費用をあまりかけずにシルクスクリーンを楽しみたい人に適したセットです。
スリマッカ
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- 価格:4,000円〜
- 版内寸:組み立て次第
- 用途:ワンポイント〜Tシャツプリント(大)
- スクリーン:別途注文
- インク:別売り
次に紹介するのは、JAMが販売している「スリマッカ」です。
パーツを組み合わせて版を作るという新しい製版スタイル。
スリマッカ独自サイズ(縦長/横長)の版が作れるところが魅力です。
ただスクリーンを作るためにはデータ入稿が必要となっており、その点は少し面倒に感じます。
- 独自サイズ(縦長/横長)の版が作れる
- パソコンで作成したデザインにも対応できる
- インクを買い足す必要がある
- データ入稿が少々面倒
「スリマッカ」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
縦長/横長な版が作れるのは魅力的ですが、製版を自分だけで完結できないのがちょっとネックですね…。
感光乳剤を使ってスクリーンを自作するようになったら大活躍してくれそうなセットです。
ホリゾン社 Tシャツくん ジュニアセット
- 価格:15,000円ほど
- 版内寸:15×15cm
- プリント可能範囲:12×12cm
- 用途:ワンポイント
- スクリーン:付属(120メッシュ/計6枚)
- インク:付属(赤青黒黄/計4色)
3つ目に紹介するのは、ホリゾン社(旧:太陽精機)が販売している「Tシャツくん ジュニアセット」です。
以降に登場するTシャツくんセットの中で、もっとも小さいサイズのキットです。
大きなプリントはできませんが、「ロゴを入れたい」みたいな要望はドンピシャで叶えてくれます。
- 意外と安い(15,000円ほど)
- 収納が省スペースで済む
- 必要なものがひと通り揃っている
- パソコンで制作したデザインにも対応できる
- 大きなプリントはできない
「Tシャツくん ジュニアセット」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
Tシャツへのワンポイントだけでなく、ハンドメイド小物にロゴを入れたい方にも適したセットです。
筆者は「Tシャツくん ジュニアセット」のフレームをバラで購入し、サブで使っています。
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ホリゾン社 Tシャツくんセット(ミドル)
- 価格:32,000円ほど
- 版内寸:25×25cm
- プリント可能範囲:22×22cm
- 用途:ワンポイント〜Tシャツプリント(中)
- スクリーン:付属(120メッシュ/計7枚)
- インク:付属(白赤青黒黄緑/計6色)
4つ目に紹介するのは、ホリゾン社(旧:太陽精機)が販売している「Tシャツくんセット(ミドル)」です。
版内寸は25×25cmと、大きめなプリントにも対応できるキットです。
本記事で紹介している5つのキットの中で、もっとも付属品が充実しています。

インクが6色も付いてくるのはうれしい!
- 大きめなプリントができる
- 応用すれば小さいプリントもできる
- 必要なものがひと通り揃っている
- パソコンで作成したデザインにも対応できる
- 価格は少し高め?(32,000円ほど)
「Tシャツくんセット(ミドル)」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
ある程度の大きさにも対応でき、付属品も充実。
道具をバラで揃える場合の手間を考えると、価格も決して高いとは感じません。
バランスの取れた良いシルクスクリーンキットです。
ホリゾン社 Tシャツくん ワイド製版機
- 価格:75,000円ほど
- 版内寸:25×38cm
- プリント可能範囲:22×36cm
- 用途:ワンポイント〜Tシャツプリント(大)
- スクリーン:付属(120メッシュ/計7枚)
- インク:別売り
最後に紹介するのはホリゾン社(旧:太陽精機)が販売している「Tシャツくん ワイド製版機」です。
ジュニア・ミドルよりも付属品が少なく、製版に主軸を置いたセットとなっています。
Tシャツに大きなデザインを刷りたい方におすすめです。
- 大きなプリントができる
- パソコンで作成したデザインにも対応できる
- 価格が高すぎる(75,000円ほど)
- インクを買い足す必要がある
- 付属品が少ない
「Tシャツくん ワイド製版機」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
大きなデザインの版が作れるのは魅力的です。
しかし、価格がちょっと高すぎますね…。
購入には思い切りがいるキットという印象です。
筆者は「Tシャツくん ワイド製版機」のフレームをバラで購入し、メインで使っています。
露光機は自作しました。
各シルクスクリーンキットの比較表
価格 | 版内寸 | スク リーン | インク | |
サン描画 セット | 3,000円 ほど | 10.5×17.5 cm | 付属 計2枚 | 別売 |
スリ マッカ | 4,000円 〜 | 組立 次第 | 別途 注文 | 別売 |
Tシャツくん (ジュニア) | 15,000円 ほど | 15×15 cm | 付属 計6枚 | 付属 計4色 |
Tシャツくん (ミドル) | 32,000円 ほど | 25×25 cm | 付属 計7枚 | 付属 計6色 |
Tシャツくん ワイド製版機 | 75,000円 ほど | 25×38 cm | 付属 計7枚 | 別売 |
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ホリゾン社のシルクスクリーンキット|プリント範囲について
本記事で紹介したホリゾン社のシルクスクリーンキットは次の3つ。
それぞれに付属する版のプリント範囲は、おおよそ次のとおりです。
- ジュニア(スモール)
- ミドル
- ワイド
関連する記事も書いているので、よかったらどうぞ。

おすすめのシルクスクリーンキットはこの2つ
筆者が特におすすめするシルクスクリーンキットは以上の2つです。
どちらも付属品が多く、ワンセットあれば充分にシルクスクリーンを楽しめます。
お値段はジュニアセットが約15,000円、ミドルが約32,000円です。
すべての道具をバラで揃えたら16,000円〜26,000円くらいかかったことを考えると、価格的にも”アリ”なラインではないでしょうか。
付属の露光機による感光工程があるのもシルクスクリーンらしくて良いです。
おすすめの人はそれぞれ次のとおりとなっています。
- Tシャツくん ジュニアセット
– Tシャツにロゴを入れたい人
– 小物にプリントを入れたい人 - Tシャツくんセット(ミドル)
– 大きめなプリントをやりたい人
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自宅にプリンターがない方へ
パソコンで作成したデザインを刷るにはプリンターが別途必要です。
私はプリンターを持っていないため、キンコーズという印刷チェーン店を活用しました。
具体的な方法については別記事にまとめています。
参考までにどうぞ。
Tシャツはユナイテッドアスレで決まり!
Tシャツもイチオシがあるので、あわせて紹介させていただきます。
ズバリ、ユナイテッドアスレの「5.6ozハイクオリティーTシャツ」です。
ユナイテッドアスレの中でも高品質な製品で、単体でも充分に”勝負”できます。

それでいて約1,000円という価格も魅力的!
正直、アスレを選べば間違いないです。
ボディ選びで迷っている方はぜひチェックしてみてください。
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シルクスクリーンキット 5選 まとめ
本記事は「シルクスクリーンキットを5つ紹介。ズバリおすすめはコレとコレ!」について書きました。
筆者が特におすすめするシルクスクリーンキットは、「Tシャツくん ジュニアセット」と「Tシャツくんセット(ミドル)」です。
- Tシャツくん ジュニアセット
– Tシャツにロゴを入れたい人
– 小物にプリントを入れたい人 - Tシャツくんセット(ミドル)
– 大きめなプリントをやりたい人
にそれぞれ適しています。
シルクスクリーンは自宅でも本格的なTシャツを作成できるプリント手法です。
シルクスクリーンキットを活用して、あなただけのオリジナルTシャツをぜひ作ってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本記事がシルクスクリーンを始めたい方の参考になれば幸いです。
以上、アキラでした。
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