クライミングを始めて早7年、思い返せばいろんなクライミングシューズを履いてきました。
その振り返りも兼ねて、本記事では私がこれまでに履いてきたクライミングシューズ7足(+1足)を紹介と簡単なレビューをします。
先に一覧で紹介すると以下のとおり。
※アグロは試着会で履いてみた感想のため、6.5足とカウントしています。
一番のおすすめはスクワマです!今はミウラとスクワマを愛用中!
記事内では、
- 筆者の足のサイズ
- 筆者の体重(64〜67kg)
- 選んだクライミングシューズのサイズ
もあわせて記載しております。
参考になるかと思いますので、クライミングシューズを探してるor気になるシューズの情報が欲しいという方は、ぜひ記事を読み進めてみてください。
そんなわけで「履いてきたクライミングシューズ7足の紹介とレビュー」について書いていきます。
筆者の足のサイズと体重
足のサイズ
筆者の足のサイズは以上のとおり。
朝一番の、むくんでないときに測りました。
情報を補足すると、筆者の足には次のような特徴もあります。
- 右足の方がハーフサイズくらい小さい
- 足型は親指が最も長いエジプト型
クライミングシューズは裸足で履く派です。
測定の参考にしたサイト
体重(64〜67kg)
筆者の身長は約178cm、体重は約67kgです。
いつもだいたい64〜67kgの間で推移しています。
クライミングシューズの使用感(足裏感覚)は体重によっても変化するので、参考までに書かせていただきました。
スカルパ フォース レビュー
購入背景
私が初めて購入したクライミングシューズが「スカルパ フォース」になります。
スカルパ フォースは、
- フラットソール
- ベルクロタイプ
という特徴があり、クライミング入門に適したシューズです。
大まかな感想
着脱しやすく足入れも優しいので、楽しみながら登るのにピッタリでした。
ソールは意外と硬く、マルチピッチなどといった長時間のクライミングにも向いています。
ヒール、トゥ性能は「ほどほど」といった感じです!
価格も安かったため、
- クライミングを続けるか分からない
- 自分好みのサイズ感がまだ分からない
という、当時の私にあったクライミングシューズでした。
選んだサイズとその感想
スカルパ フォースはEU41を選びました。
が、やや大きすぎたため、ジブスの踏み込み時にシューズがズレて、しっかり立ち込めないことがあったんですよね…。
クライミングにハマっていくと、「立ち込めないこと」が気になり出したので、新しいシューズを探し始めました。
生産終了
スカルパ フォースの生産は終了しました。
後継シューズはこちらです。
スポルティバ パイソン(旧モデル) レビュー
購入背景
立ち込みの改善、全体的なスペック向上のため、2足目に履いたのが「スポルティバ パイソン(旧モデル)」です。
- ダウントゥ
- ターンイン
- 幅広なトゥラバー
といった特徴を持つ、中〜上級者向けなクライミングシューズになります。
シューズの特性/ソール
パイソンは私が履いてきたクライミングシューズの中で最も柔らかく、フットホールドを明確に感じられます。
(そのかわり、小さいホールドを踏むと痛かったです)
パイソンを履いたおかげで、フットホールドを足で掴む感覚を意識できるようになりました。
柔らかいソールは強傾斜でも足が残りやすくて良かったです。
スカルパ フォースでは足が切れてしまった課題も、足を残したまま登り切れるようになりました。
ヒール/トゥ
パイソンのヒールカップは私のカカトによく合いました。
ヒール硬度は柔らかめなため、フックすると痛いのが気になりましたが、”潰すヒールフック”が好きな方にはおすすめです。
幅広なトゥラバーはフックが掛けやすく、ハングした課題に強かったです。
トゥはスクワマよりも良かったんじゃないかな?
選んだサイズとその感想
パイソンはEU40を選びました。
スカルパ フォースでの失敗を踏まえ、1足目よりも窮屈に感じるサイズをチョイス。
長期間履いていくと伸びましたが、EU40というサイズには概ね満足しています。
旧モデルは生産終了
スポルティバ パイソン(旧モデル)の生産は終了しました。
新モデルはこちらです。
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スポルティバ ミウラ(レース) レビュー
購入背景
クライミングを始めて1年10ヶ月経った頃は、リードやマルチピッチに興味が出て、いろいろと準備&実践を繰り返してました。
外岩における長時間のクライミングを考えたとき、柔らかいパイソンだと無理があります。
立ち込みにチカラが要るので疲れるんですよね…。
そこで導入したのが「スポルティバ ミウラ」です。
シューズの特性/ソール
ミウラは全体的に硬い靴です。
細身に作られている&ターンインしているため、履くとけっこう痛いですが、その分”登れる靴”でもあります。
粒に乗るような課題では、高いエッジング性能を発揮してくれました。
独自のレースアップシステムのおかげで着脱は意外と簡単です。
ヒール/トゥ
ヒールフックは最強と思うくらい、よく掛かります。
剛性が高く、フック時の痛みが少ない点も良かったです。
トゥフック性能はレースが干渉してしまうため、イマイチでした。
選んだサイズとその感想
ミウラはEU39を選びました。
サイズ選びは成功。
良く踏めるし、良好です。
私にはEU39が適しています。
(ただ欲を言うと、マルチピッチ用にもう少し大きいサイズのミウラが欲しかったりもします。)
2018年にモデルチェンジ
ミウラは2018年にモデルチェンジされました。
本記事で紹介しているミウラは2015年に購入した旧モデルになります。
新モデルと旧モデルで大きくことなる点は特にありません。
…と、グッぼるに書いてありました。
やはり完成度の高さからモデルチェンジもほぼなしとなっています。
新モデルでは内側素材が少しソフトになり、足入れ感が向上しています。
また、レース部分にワンポイント柄が追加されました。
販売ページへのリンク
詳細レビューはこちら
ファイブテン アナサジ(レース) レビュー
購入背景
「ミウラも導入し、外岩にも行き始め、燃えている!」というときにケガをしてしまい、手術とリハビリのため、約1年間クライミングをおやすみしてました。
アナサジ レースアップは復帰後に購入したクライミングシューズです。
当時はクラック・クライミングにも興味があり、”アナサジ(レース)は細身でクラックにねじ込みやすい”というレビューに惹かれて導入しました。
結論から言うと「クラックへのモチベーションを保てなかった」ため、あまり活躍することなく、のちに手放してしまいました。
シューズの特性/ソール
まず最初に、ステルスC4ラバーの粘るようなフリクションに驚きました。
「C4は良い!」と聞いていたので、それを身をもって体験できたのは良かったです。
スポルティバ ミウラよりも脱ぎ履きは大変でしたが、フラットソールで癖もなく、良い靴でした。
ステルスC4は凄かった…!
ヒール/トゥ
ヒールは硬めで好みでしたが、足型のせいか、ヒール側面がパカパカしてしまう点が気になりました。
トゥ部分にもレースがついているため、「トゥ、バチ効き!」という感じでもありません。
選んだサイズとその感想
アナサジ レースアップはEU40を選びました。
サイズ選びは成功。
アナサジ レースアップはEU40が私にとってのベストサイズです。
生産終了
アナサジ レースアップの生産は終了しました。
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スポルティバ スクワマ レビュー
購入背景
結局のところ、私はインドア中心のクライミングライフを送っています。
なので、インドア最強のクライミングシューズが欲しくなるのは道理です。
この頃にはパイソンも手放し、手元にはミウラとアナサジしかありませんでした。
そこで導入したのが「スポルティバ スクワマ」です。
これが最高の出会いでした。
「スクワマがあれば何も要らない」と思うほど、スクワマは良いクライミングシューズです。
シューズの特性/ソール
スクワマはやや柔らかい靴です。
これは、強傾斜課題やハリボテ処理といった用途に向いています。
が、スクワマの場合、エッジング性能も良く、外岩を含めたさまざまなシチュエーションに対応できます。
幅広なトゥボックスは足入れ感も良く、
- 2足目のクライミングシューズ
- ハイエンドシューズデビュー
にもおすすめできる靴です。
金具の耐久性が高いところもgood!
ヒール/トゥ
ヒールはミウラ並によく掛かります。
剛性も高く、フック時の痛みも少ないです。
トゥラバーも幅広で良いですね。
靴の柔らかさと爪先の自由度が相まって、”ホールドに沿うようなトゥフック”ができます。
以上のような感じで、スクワマは「爪先は柔らかいがヒールは硬いクライミングシューズ」を探していた私にピッタリな靴でした。
選んだサイズとその感想
スクワマはEU38を選びました。
サイズ選びは成功。
最初は「ちょっと攻めすぎたかな?」と思いましたが、履いていくうちにドンドン馴染んでいきました。
スクワマはEU38が私のベストサイズです。
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詳細レビューはこちら
スポルティバ ソリューション Reboot レビュー
購入背景
スクワマに穴が空き、リソールに出したタイミングで導入したのが「スポルティバ ソリューション Reboot」です。
ソリューションは、「いつかこの靴を履くんだ!」と密かに憧れていたクライミングシューズです。
しかしその結末は、攻めすぎて痛くて履けないという残念なものとなりました…。
シューズの特性/ソール
旧モデルのソリューションよりも柔らかくなったとはいえ、ソリューション Rebootは私の中で硬い靴カテゴリーに属します。
エッジング性能が特に高く、粒への乗り込みが必要なシーンに強かったです。
適切なサイズであればハリボテ処理も良かったかも…。
足型はスクワマに似ているため、もう少し硬いスクワマが欲しい方にもおすすめのクライミングシューズです。
花崗岩にも良さそうです。
ヒール/トゥ
ヒールの剛性も高く、私好みでした。
カチッとしたヒールフックが可能です。
トゥラバーも幅広&厚めで文句ナシ。
総じて「ザ・ハイエンドシューズ」という感想です。
選んだサイズとその感想
ソリューション RebootはEU38ハーフを選びました。
肝心のサイズ選びに失敗。
攻めすぎたため、クライミングジム中心で履くには痛みが強く、楽しめませんでした。
もうハーフサイズ大きいものを選べば良かった…。
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イボルブ アグロ レビュー
背景
6.5足目は「イボルブ アグロ」です。
※試着会で履いた感想なので、”6.5足目”としています。
購入の一歩手前まで行ったのですが、スクワマと性能が似ていたため踏み留まることに。
ただ、間違いなく良い靴です。
シューズの特性/ソール
アグロは柔らかい靴です。
ソールには粘り気があり、強傾斜での足の残り具合はピカイチでした。
ハリボテ処理もドントコイ。
ソリューションRebootとは逆で、スクワマよりも少し柔らかく、より足裏感覚に優れた靴が欲しい方におすすめです。
ヒール/トゥ
ヒールの剛性は高めです。
これもまたカチッとしたヒールフックが可能。
トゥフック性能は私が履いてきたクライミングシューズの中で一番でした。
トゥ、バチ効きです!
サイズは控え忘れました…。
ごめんなさい!
サイズは控え忘れてしまいました…。
2021年、生産終了(在庫販売)
イボルブ アグロは2021年に生産が終了しました。
以降、在庫販売となります。
スポルティバ スクワマ レビュー(新色をリピート購入)
購入背景
イエローモデルのスクワマがだいぶ傷んできたため、新しいクライミングシューズを購入することにしました。
いろいろ迷ったのですが、安定と信頼のスクワマをリピート購入。
やっぱりスクワマは良い靴です。
赤と黒のカラーも好みでした!
カラーによる違いはナシ
「イエローモデルとなにか違うの?」と疑問を感じてる方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、スクワマの新色はイエローモデルと同じです。
スクワマ(黄)とスクワマ(赤)を比較した記事も書いたので、良かったらどうぞ。
選んだサイズとその感想
前回のスクワマ(イエローモデル)と同じく、EU38をチョイス。
新しいカラーでもサイズ感に変更はありませんでした。
スクワマはEU38が私のベストサイズです。
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詳細レビューはこちら
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クライミングシューズレビュー まとめ
本記事は「履いてきたクライミングシューズ7足の紹介とレビュー」について書きました。
※アグロは試着会で履いてみた感想なので、”6.5足”とカウントしています。
一番のおすすめはスクワマです!
いま所有しているのは、スクワマ2足とミウラ。
インドアではスクワマをメインで履き、外岩ではスクワマとミウラを使い分けています。
この運用でいまのところ満足していますが、新しいシューズを買った際には本記事に追記させていただきます。
この記事があなたのクライミングシューズ選びの参考になれば幸いです。
以上、アキラでした。
スポルティバのクライミングシューズを買うなら、送料無料のクライムスワールド(楽天市場店/Yahoo!店)がおすすめです。