どうも、アキラ(@akira_sotoasobi)です。
本記事ではスポルティバが販売しているクライミングシューズ、「スクワマ」の紹介とレビューをしています。
- 強傾斜に強いダウントゥ形状
- 足裏感覚に優れた”やや”柔らかめなソール
- エッジング/スメアリング性能の両方を有す
- よく掛かる硬めなヒール
- 高いトゥフック性能
- 意外とソフトな足入れ感
- 細部の耐久性も高い
- 外岩にも適したオールラウンダー
大まかにですが、スクワマには以上の特徴/魅力があります。
筆者はこれまで7足のクライミングシューズを履いてきました。
その中でスクワマが1番のお気に入りです。

スクワマは最高のシューズです!
サイズ感も詳しく書いてるので、「スクワマが気になっている」という方は、ぜひ読み進めてみてください。
そんなわけで「【スポルティバ スクワマ レビュー】高次元でバランスの取れた最高のクライミングシューズ」について書いていきます。
筆者のクライミングシューズ遍歴
私はこれまで7足のクライミングシューズを履いてきました。
- スカルパ – フォース
- スポルティバ – パイソン
- スポルティバ – ミウラ(レース)
- ファイブテン – アナサジ(レース)
- スポルティバ – スクワマ
- スポルティバ – ソリューションReboot
- スポルティバ – スクワマ / リピート購入
スクワマの外観/スペック
「スクワマ」はスポルティバが製造/販売しているクライミングシューズです。
トップクライマーにも愛用者が多いハイエンドシューズで、今やスポルティバの看板製品といっても過言ではありません。
基本スペック/機能は下記のとおりとなってます。
サイズ展開(EU表記) | 34~46(ハーフサイズあり) |
重さ(1/2ペア) | 約240g |
アッパー | スエードレザー+ マイクロファイバー |
ビブラムXS グリップ2(3.5mm) | やや柔らかめで足裏感覚に優れたソール |
ソールに三角スリット | つま先の自由度を高め、ホールドキャッチをサポート |
Sヒール | インサイドのブリッジが横方向の逃げを抑える |
足首ベルクロ | ヒールフック時に高い支持力を発揮 |
P3システム | ダウントゥの形状を通常よりも長くキープ |
アッパーにハイフリクションラバー搭載 | 前傾壁でのトウフックをサポート |
参考:スクワマ製品情報ページ
細部を見ていきましょう。
▲スクワマは前傾斜に適したダウントゥシューズ。
爪先が下がっていることにより、傾斜のある壁のフットホールドに爪先を掛けやすく、力も伝えやすいという特徴があります。
スクワマを履いてみると、ダウントゥ形状と柔らかめなソールが相まって、強傾斜課題でも足が切れにくいことに驚きました。
▲スクワマにはP3システムという、通常よりもダウントゥ形状を長くキープできる仕組みが備わっています。
本記事で紹介しているスクワマは2017年9月に購入しました。
これまでメインシューズとしてヘビーユースしてきたのですが、2020年1月現在でもダウントゥ形状が維持されてます。
▲ソールには「ビブラムXS グリップ2」が3.5mmの厚さで貼られてます。
ビブラムXS グリップ2はやや柔らかめで足裏感覚に優れるソール。
3.5mmという厚さは、足裏感覚を残しつつも、細かいフットホールドの痛みをあまり感じることのない絶妙な設定です。

痛いのは苦手なので嬉しい!
本記事のスクワマは一度リソールしたため、シューズ底面の写真は新品のモノと異なります。
リソール時には新品と同様のソール(ビブラムXS グリップ2/3.5mm)を貼ってもらいました。
※スクワマをリピート購入したので追記。
▲スクワマのソールは、本来こんな感じです。
特徴として、三角スリットが入ってるという点が挙げられます。
製品ページによると、三角スリットは、”つま先の自由度を高め、ホールドキャッチをサポートする”とのこと。
筆者としては、
三角スリットがあることにより、スメアリング時に足の指がグググっと広がり、ボテに乗りやすい。
と感じました。
▲ヒールは硬めで、カチッとしたフックが可能です。
ヒール最強と謳われるスポルティバ ミウラと甲乙つけがたい性能だと感じました。
私の足型はスクワマのヒールカップに合っていたため、ヒール側面がパカパカしたり、カカトがズレたりすることもありません。

硬いヒールは痛みも少ないです!
▲スクワマの着脱やフィット感の調節には、一本締めのベルクロバンドを使います。
ベルクロバンドは太く、金具も強固です。
よほど手荒に扱わない限りは、バンドが千切れたり、金具が破損したりする心配はありません。
- ベルクロバンドと金具の耐久性が高い
地味ですが、この点が超オススメポイントです。
クライミングシューズって使用頻度が高いので、細部の破損に注意しながら履くのって結構ストレスじゃないですか?
バンドと金具の耐久性が高いスクワマは、良い意味で雑に扱えます。
現に、筆者は2年半ほどスクワマを履いていますが、バンドと金具に不具合はありません。
ツールとしての耐久性が高いのは、ユーザーにとって嬉しいポイントです。
▲トゥラバーは足の甲の大部分に貼られています。
スクワマは靴自体も柔らかいため、爪先を反り、ホールドに添わせるようなトゥフックが可能です。

トゥもよく掛かります!
ただ正直、トゥフック性能は、イボルブ「アグロ」の方が優れていると感じました。
▲着用時に使うプルタブは太めで、シューズを履くときに扱いやすいです。
ご覧の通り、スクワマのトゥボックスは幅広な作りになっています。
このため足入れは割とソフトで、思ったほど痛くありません。
かといって足先のホールドが緩い感じはなく、ジブスへの立ち込みもしっかりできます。
ソールに加え、靴自体も柔らかいため、ハリボテへのスメアリングもやりやすいです。

絶妙な柔らかさ!三角スリットも効いてます!
以上でスクワマの外観/スペック紹介を終わります。
スクワマ 2年6ヶ月使用レビュー
ここからは私がスクワマを履いてきて感じたことを、ざっくばらんに書いていきます。
スクワマは高次元でバランスの取れた素晴らしいクライミングシューズです。
前述した通り、スクワマは、
- エッジング
- スメアリング
- ヒールフック
- トゥフック
といった、クライミングで必要な多くの技術に対応できる機能を有してます。
機能ひとつひとつの性能も高く、高レベルなオールラウンダーと言い換えても違和感はありません。
外岩にも強い
柔らかいクライミングシューズは、石灰岩やチャートといった、ツルツルした岩質に適しています。
スクワマもその例に漏れず、ツルツルした岩質に向いています。
- 神戸(かのと) –
石灰岩 - 御岳 – チャート
- 城ヶ崎 – 安山岩
柔らかい靴のカテゴリに入るスクワマですが、決して柔らかすぎないため、花崗岩などの硬い靴が適した岩場でも”つぶし”が効きます。
まさにオールラウンドシューズ。
「インドアがメインだけど、外岩も視野に入れたい」という人にもオススメです。
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スクワマのサイズ感について
筆者のフットサイズは以上のとおり。
朝一番の、むくんでいないときに測りました。
情報を補足すると、筆者の足には次のような特徴もあります。
- 右足の方がハーフサイズくらい小さい
- 足型は親指が最も長いエジプト型

クライミングシューズは裸足で履く派です!
▼測定の参考にしたサイト
そんな私はスクワマのEU38を履いています。
本音を言うと右足だけハーフサイズ小さくしたいのですが、「 EU38 」が私にとってのベストサイズです。
スクワマって伸びるの?
クライミングシューズを選ぶ上で、「どれくらい伸びるのか?」は、意外と気になるところ。
本項目では、私が感じたスクワマの伸び具合について書いていきます。
結論から言うと、スクワマは少しだけ伸びるクライミングシューズです。
私が履いてきた他のシューズと比べると、以下のようなイメージ。
※あくまで個人の感想です。
- パイソン
- スクワマ
- ソリューション Reboot
- ミウラ
スクワマは、「パイソンほど伸びないがソリューション Rebootよりは伸びる」という印象です。

サイズ選びの参考にどうぞ!
公式サイトに参考となる記述アリ
スクワマの製品情報ページに、サイズ選びの参考となる記述があるので紹介します。
適正サイズの目安は、25.5cmでEU38~38.5くらいです。
この表記によると、足長約25.5cmの私は、適正サイズでスクワマを履けていることになります。
個人的にもドンピシャなサイズ感だと思ってるので、これで裏付けができました。
クライミングシューズのサイズ選びはとても難しいので、上のような目安があると嬉しいですよね。
2020年新色 赤いスクワマ(ブラックポピー)
WOMENモデルを除き、黄色1色だったスクワマですが、2020年に新色が発売となりました。
そのカラー名はブラックポピー。
個人的にストライクなカラーリングなので、いま履いているスクワマがダメになったら、ブラックポピーに乗り換えます。
追記
スクワマ ブラックポピーを購入しました。
関連する記事も書いたので、良かったらどうぞ!

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スクワマ レビューまとめ
本記事は「【スポルティバ スクワマ レビュー】高次元でバランスの取れた最高のクライミングシューズ」について書きました。
- 強傾斜に強いダウントゥ形状
- 足裏感覚に優れた”やや”柔らかめなソール
- エッジング/スメアリング性能の両方を有す
- よく掛かる硬めなヒール
- 高いトゥフック性能
- 意外とソフトな足入れ感
- 細部の耐久性も高い
- 外岩にも適したオールラウンダー
欠点らしい欠点がなく、各スペックが高いのがスクワマのスゴイところ。
個人的に、ほぼ完璧なクライミングシューズです。
スクワマ、オススメですよ。
良かったら試してみてはいかがでしょうか?
以上、アキラ(@akira_sotoasobi)でした。

