- 山岳テントが欲しいんだけど、どれがいいのかな?
- アライテント エアライズ2って、実際どうなの?
こんな疑問にお答えするために、本記事では山岳テント「エアライズ2」のレビューをしています。
この記事を書いている私(@akira_sotoasobi)は登山歴5年の愛好家。
2016年4月にエアライズ2を購入し、これまで(2019年10月現在)使ってきました。
エアライズ2を一言で説明すると「一人用なら間違いない山岳テント」です。
- 設営方法が直感的でわかりやすい
- パーツが最小限に抑えられている
- 癖のないダブルウォール構造
- アフターサービス/オプションアイテムが充実
- 重量と居住性のバランスが良い
エアライズ2には主に以上のようなオススメポイントがあります。
少し気になるところもありますが、その多くは簡単な対策で改善可能。
改善できない唯一の欠点は「人と被る」ことでしょうか、それについてはよくご検討ください。
そんなわけで「【アライテント エアライズ2 レビュー】お一人様に強くオススメしたい山岳テント」について書いていきます。
アライテント エアライズ2のスペック
「エアライズ2」はアウトドア用品メーカー、株式会社アライテントが販売している山岳用テント。
主なスペックは以下の通りです。
エアライズ2
重 量1550g(本体+フレーム+フライシート) サイズ設営時:間口130×奥行210×高さ105cm
収納時:本体30×15φcm、フレーム38cm カラー本体:クリーム
フライシート:オレンジ、フォレストグリーン
グランドシート・フレームスリーブ:チョコレート 素 材本体:28dnリップストップナイロン(東レ『ファリーロ』中空糸)
フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング
シート:40dnナイロンタフタPUコーティング
フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製)▲エアライズには全サイズとも「張り綱」「ペグ」「シームコート」「リペアチューブ(緊急フレーム補修用チューブ)」がセットされています。
▲エアライズの付属品(ペグ、張り綱)の重量は約220gです。
▲テント本体はこんな感じ。クリーム色をしてます。
上はエアライズ2の付属品をすべてを写した画像です。
基本的に「なにか買い足さないといけない」という心配はなく、エアライズ2という商品を1つ買えば山でテントが張れます。
- テント本体
- 張り綱(テント本体に付属)
- フライシート(テント外身)
- フレームポール
- リペアスリーブ1個
- ペグ13本
- シームコート
- 説明書
エアライズ2の細部がわかる動画を紹介
本記事を書くにあたり、「どうやってエアライズ2の細部を伝えよう?」と悩んだのですが、YOUTUBEにエアライズ2をとてもわかりやすく紹介した動画がありました。
ぶっちゃけ動画の方がわかりやすいので、細部やサイズ感ついては下に貼らせて頂いた動画にてご確認下さい。
役に立つ小技も紹介されていますよ!
実際にエアライズ2を使った感想
ここからは私がエアライズ2を使った感想を書いていきます。
ただひたすら使いやすい
- 設営方法が直感的にわかる
- 本体とフライシートをバックルで接続する方式がとても良い!
- 張り綱が本体に固定されており、無くさない(パーツが最小限)
- カヤがあり、虫が入らない
- 癖のないダブルウォール構造
以上5点が「エアライズ2って使いやすいなぁ〜」と感じたポイントです。
「エアライズ2の1番のオススメポイントを挙げろ」と言われたら、私は本体とフライシートをバックルで接続する機能を推します。
これがホントにいいんです…!
バックルで付け外しが簡単なのはモチロン、フライシートの前後を気にしなくて良い、ということがエアライズ2を設営する上でとても便利です。
「フライシートを被せたら入り口が反対だった」というプチストレスを感じなくて済みます。
バックルは視覚的/感触的にもわかりやすくて良いですね。暗くてもテントを張りやすいです。
以上がバックル接続をオススメする理由です。
▲なにげにフレームを通すスリーブが天面まで通っている点もGood。天面のスリーブが空いてるモノは設営しづらいです。
アフターサービスが充実
エアライズ2はアフターサービスが充実しているところも魅力的。
- 各種パーツがバラで販売されている
- オプション品が充実している
- 登山用品店に修理に出せることもある
私は一度、エアライズ2のフレームを折ってしまったことがあるのですが、そのときは好日山荘さんに修理に出しました。
「新しいフレームを買わないとダメかなぁ」と考えてましたがその必要はなく、たしか2000円ほどの修理費で済んだと思います。
エアライズ2って登山用テントとしては定番商品なので、そういったアフターサービスや登山用品店独自のサービスを受けやすいのも強みですね。
エアライズ2にオススメのオプション品
エアライズ2はオプション品も充実しています。
- テント本体の汚れ防止に、「アンダーシート」
- テントの天井につける小物置き、「ギアハンモック」
私は以上の2点を使っています。
アンダーシートは100均のレジャーシートなどでも代用できますが、それだとけっこう嵩張るので、アライテント純正品がオススメですよ。
テント本体に以上2つを追加した重量は、約2kgです!
雪山で寒いとき用に「外張」なんていうオプションもあります
エアライズ2は床にクッション性がありません。お尻が痛くなるので、私は折りたたみ座布団を使っています。
イマイチなところと対応策
良いとこだらけのエアライズ2ですが、ちょっと気になるポイントも。
本項目にまとめます。
- 収納袋にコードロックがない
- 張り綱の自在の操作性がイマイチ
- テント入り口のファスナーが生地に埋まる
- オレンジのフライシートは虫が寄りやすい
- コードロックを取り付ける
- 自在の向きを変える
- 細引きでファスナー延長コードを作ればOK
- グリーンのフライシートを選ぶ
以上、こんな感じです。ちょっとした工作で改善できるので、ぜひお試しあれ。
気になるポイントの対応策をまとめた記事も書いてます。
フライシートの色だけは悩みどころですね。
オレンジは目立つため、遭難時に発見されやすいというメリットがあります。
フライシートの色については良くご検討ください。
ヤマレコ:テント(フライ)の色と虫について
エアライズ2の収納サイズについて
- テント本体
- フライシート(テント外身)
- フレームポール
- リペアスリーズ1個
- ペグ
- アンダーシート
- ギアハンモック
私が実際に山に持っていっているエアライズ2関連アイテムをすべて手に持ってみると、上の写真のくらいのサイズになりました。
※ギアハンモックはテント本体の中に付けっぱなしです。
重さは約1.93kgでした
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私のテント内レイアウトについて
- 前室に登山靴と調理器具
- テント半分にマットと寝袋
- もう半分にその他の物
- 天井にはよく使う小物
私のエアライズ2内のレイアウトは以上のような感じになっています。
特に狭いとは感じません、居住性が高くて良いですよ。
エアライズシリーズには更に軽い”1”もありますが、単独テント泊がはじめての人にはエアライズ”2″がオススメです。
軽さは正義ですが、軽さを求めるあまり利便性が犠牲になってもいけません。
テントの中で過ごす時間って意外と長いもの。居住性も考えたテント選びを推奨します。
私が考えるに、エアライズ2は単独テント泊にちょうどいい重量と居住性のバランスを持っています。
エアライズ”1”と”2”の重量差は190gです。
アライテント エアライズ2はこんな人にオススメ!
- テント泊登山入門から雪山まで、幅広い登山をやりたい人
- 単独テント泊登山をやりたい人
エアライズ2は以上のような人にオススメです。
癖のないスペックと使いやすさもあいまって、最初の一張に強く推せる山岳テントです。
こんな人にはオススメしない
- テントが人と被ったら嫌な人
- とことん軽量性を求める人
- とことん居住性を求める人
エアライズ2は以上のような人にはオススメできません。
登山用テントとして定番商品のエアライズ2、使っている人も多く、山のテント場ではけっこう被ります。
また軽量性/居住性どちらかを追求する人にも向いていないかと。
軽量性/居住性どちらかを求める人は別のテントをチョイスすることをオススメします。
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アライテント エアライズ2 レビューまとめ
本記事は「【アライテント エアライズ2 レビュー】お一人様に強くオススメしたい山岳テント」について書きました。
まとめ
- 設営方法が直感的でわかりやすい
- パーツが最小限に抑えられている
- 癖のないダブルウォール構造
- アフターサービス/オプションアイテムが充実
- 重量と居住性のバランスが良い
- 総じて、間違いない山岳テント
✓気になるポイントは簡単な方法で改善できる
✓人と被ったら嫌な人や、軽量性/居住性どちらかを追求する人にはオススメできない
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本記事を書くにあたり、他の山岳テントのことも調べたのですが、調べれば調べるほどエアライズ2の魅力に取りつかれていきました。
やっぱりバックルを使ったカチッとロックがメチャクチャいいです。
「シンプルだけどよく考えられた作りだな」と実感します。
山岳テントをお探しの方は、エアライズ2も検討してみてはいかがでしょうか?
以上、アキラ(@akira_sotoasobi)でした。