マルチピッチをやるには変形D型の安全環付きカラビナがいくつか必要です。
その他にも揃える道具が多く、初期費用が結構かかってしまいます。
「マルチピッチの初期費用を抑えたい」
そんな方におすすめな変形D型の安全環付きカラビナを紹介します。
「ビーム スクリューゲート」です。
![トランゴ ビーム スクリューゲート 手のひらにのせた画像](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1253.jpg)
- 可もなく不可もない、プレーンな安全環付きカラビナ
- 比較的安価に購入できる(1枚/約1,200円)
- カラーバリエーションが豊富(4色)
- ボディにビーム構造を採用し軽量化を実現
個人的には、「特に癖がない、ザ・変形D型安全環付きカラビナ」という感想です。
価格も安めなので、数をそろえたい方におすすめです。
ただ予算が許すなら、より安全性が高いペツル社の「スピリット スクリューロック」でそろえた方が良いと個人的には思います。
詳しくは記事内で解説しますので、
- 「トランゴ ビーム スクリューゲートが気になっている」
- 「変形D型の安全環付きカラビナを探している」
- 「おすすめの変形D型安全環付きカラビナを知りたい」
という方はぜひ読み進めてみてくださいね。
それではいってみましょう。
トランゴ ビーム スクリューゲートの外観・特徴
![トランゴ ビーム スクリューゲート 表](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1218.jpg)
「ビーム スクリューゲート」はトランゴ社が企画・販売している安全環付きカラビナです。
モンベルの実店舗かWebサイトで購入することができます。
この項目では、ビーム スクリューゲートの外観・特徴を見ていきます。
外観(表・裏・細部)
![トランゴ ビーム スクリューゲート 表](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1218.jpg)
![トランゴ ビーム スクリューゲート 裏](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1221.jpg)
まず、外観は以上のとおりとなっています。
![トランゴ ビーム スクリューゲート ノーズの形状](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1224.jpg)
ノーズの形状はこんな感じです。
![トランゴ ビーム スクリューゲート ノーズ形状 ペツル スピリットとの比較](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1226.jpg)
ノーズの形状をペツル社の「スピリット スクリューロック(右)」と比べるとこんな感じ。
ビーム スクリューロックに比べ、ペツル社のカラビナ(右)のほうが角度が緩やかなことがわかります。
実際に使い比べてみたところ、ビーム スクリューロックのほうが引っかかりやすいと感じました。
![トランゴ ビーム スクリューゲート 細部印字1](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1228.jpg)
![トランゴ ビーム スクリューゲート 細部印字2](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1231.jpg)
細部印字は以上のとおりです。
画像タップで拡大できるので、気になるところがあったら拡大してみてください。
次に、ビーム スクリューロックの特徴を解説します。
スクリュータイプの変形D型安全環付きカラビナ
![トランゴ ビーム スクリューゲート 変形D型の安全環付きカラビナ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1234.jpg)
まずビーム スクリューロックは、おもにビレイ点の作成や各種作業時に使用する、スクリューゲートの変形D型安全環付きカラビナです。
カラーバリエーション豊富
2022年4月現在、ビームスクリューロックには4色のカラーがあります。
- グリーン
- グレー
- イエロー
- オレンジ
の4色です。
ボディにビーム構造を採用し軽量化
![トランゴ ビーム スクリューゲート ビーム構造](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1239.jpg)
ビーム スクリューロックのボディには、断面から見たらH型の梁(はり)になるようなビーム構造を採用。
軽量性と高強度を兼ね備えています。
カラビナ | 重さ |
トランゴ社 ビーム スクリューロック | 約46g |
トランゴ社 ネオクラシック スクリュー | 約54g |
ペツル社 スピリット スクリューロック | 約44g |
BD社 ホットフォージスクリューゲート | 約49g |
関連記事 スピリット スクリューロックの詳細レビューはこちら
プレーンな変形D型安全環付きカラビナ
![トランゴ ビーム スクリューゲート プレーンな安全環付きカラビナ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1216.jpg)
ビーム スクリューロックは、可もなく不可もない、プレーンなタイプの変形D型安全環付きカラビナです。
特徴のひとつに価格が安いことが上げられます。
マルチピッチではたくさんの変形D型安全環付きカラビナを使用するので、その需要に対えた製品かと思われます。
事実、私も支点構築や懸垂下降バックアップ用に同じものを4枚用意しました。
以上で「トランゴ ビーム スクリューロックの外観・特徴」の項目をおわります。
トランゴ ビーム スクリューゲートの強度・サイズ・重さ
この項目ではビーム スクリューゲートの強度・サイズ・重さを見ていきます。
強度
![トランゴ ビーム スクリューゲート 強度1](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/beam1.jpg)
![トランゴ ビーム スクリューゲート 強度2](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/beam2.jpg)
- クローズドゲート:24kN
- マイナーアクシス:8kN
- オープンゲート:8kN
ビーム スクリューゲートの強度は以上のとおりです。
サイズ・重さ
![トランゴ ビーム スクリューゲート サイズ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/beam3.jpg)
- 縦:約9.8cm
- 横:約5.5cm
ビーム スクリューゲートのざっくりした大きさは以上のとおりです。
![トランゴ ビーム スクリューゲート 手のひらにのせた画像](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1253.jpg)
手のひらにのせるとこれくらいのサイズ感になります。
![トランゴ ビーム スクリューゲート ゲート開口幅 クリアランス](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/beam4.jpg)
ゲート開口幅(ゲートクリアランス)は約1.7cm。
![トランゴ ビーム スクリューゲート ノーズの太さ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/beam5.jpg)
フレームボディトップの幅は約0.9cm。
ノーズの幅は約0.5cmです。
![トランゴ ビーム スクリューゲート 重さ 重量](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1267.jpg)
重量は約46gでした。
以上で「トランゴ ビーム スクリューゲートの強度・サイズ・重さ」の項目をおわります。
トランゴ ビーム スクリューゲートの使用レビュー
ここからは、ビーム スクリューゲートを使ってみて感じたことを書いていきます。
可もなく不可もなく、普通の変形D型安全環付きカラビナ
![トランゴ ビーム スクリューゲート イメージ画像](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1270.jpg)
少し前述しましたが、ビーム スクリューゲートは可もなく不可もない、プレーンな変形D型の安全環付きカラビナです。
変形D型安全環付きカラビナに求める役割を過不足なくこなしてくれます。
コネクトアジャストとの相性はイマイチ
![トランゴ ビーム スクリューゲート コネクトアジャストとの相性](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1213.jpg)
ペツル社が販売しているセルフビレイコード「コネクトアジャスト」とセットで使うのはイマイチでした。
カラビナ底部が干渉してしまい、収まりが悪いです。
ですので、コネクトアジャストを使いたい人は別のカラビナを用意したほうが良いでしょう。
![コネクトアジャスト ペツル スピリットスクリューロックとの組み合わせ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1283.jpg)
ちなみに私は「スピリット スクリューロック」と組み合わせて使っています。
この組み合わせの場合は収まりが良く、いい感じです。
予算が許すならペツル社のスピリット スクリューロックで揃えたほうがよい
![トランゴ ビーム スクリューゲート ペツル スピリットスクリューロック 並べた画像](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1276.jpg)
もし予算が許すなら、変形D型の安全環付きカラビナはペツル社の「スピリット スクリューロック」で揃えることをおすすめします。
![ペツル スピリット スクリューロック 外観](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1281.jpg)
なぜならスピリット スクリューロックには、赤い警告表示(セーフティマーク)があるからです。
これにより、安全環の締め忘れに気づくことができます。
クライミングはひとつのミスが重大事故に直結します。
ですので、できるだけ良いギアを選んだほうが良いと私は考えます。
予算に余裕のある方は、ペツル社の「スピリット スクリューロック」もぜひ検討してみてください。
関連記事 スピリット スクリューロックの詳細レビューはこちら
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トランゴ ビーム スクリューゲート レビューまとめ
![トランゴ ビーム スクリューゲート イメージ画像2](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1268.jpg)
本記事は「【トランゴ ビーム スクリューゲート レビュー】プレーンな安全環付きカラビナ。リーズナブルな点もうれしい。」について書きました。
「ビーム スクリューゲート」は、プレーンでリーズナブルな安全環付きカラビナです。
使い勝手に癖がなく、価格が安いため、数をそろえたい方におすすめできます。
モンベルの実店舗かWebサイトでのみ販売されているので、気になった方はぜひ覗いてみてくださいね。
以上、アキラでした。