- 「ロープクライミング技術を学びたい。」
- 「マルチピッチにチャレンジしたい。」
- 「外岩でのリードクライミングって、何をどうするの?」
そんな方におすすめな本があります。
「イラスト・クライミング」です。
この本を読めば、ロープをもちいるクライミング技術を体系的に学べます。
本記事では、イラスト・クライミングの魅力を紹介します。
この記事を書く私は歴7年以上のクライミング愛好家。
少しですがマルチピッチクライミングもやっています。
私がロープクライミング技術の勉強に使っている主な参考書が、イラスト・クライミングです。
技術習得に強くおすすめできる一冊ですので、ロープをもちいたクライミングに興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
イラスト・クライミングの目次をみる
イラスト・クライミングの目次は次のとおりです。
ちょっと長いので、本記事では適宜読み飛ばしてください。
- はじめに
- 本書の利用法
- 本書の範囲
- 装備
– ハーネス
– ハーネスの種類
– シューズ
– シューズの種類
– ロープ
– ロープの種類
– カラビナ
– カラビナの種類
– カラビナの弱点、強度表示、チェック
– ランナー
– ランナーの種類
– ヌンチャク
– スリング
– 確保・下降器
– 種類
– 確保・下降器の原理
– リードのロープセット
– フォロー、懸垂のロープセット
– カラビナ確保、懸垂
– 懸垂始めとロープ末端付近の相違
– プロテクション
– プロテクションの種類
– プロテクション、手、足は三位一体
– カム構造の相違
– カムの回収
– カムの設置
– パッシブプロテクションの設置、回収
– メンテナンス
– その他のプロテクション
– その他
– 登高器、あぶみ、フック、滑車
– チョーク、チョークバッグ
– テーピングテープ、ヘルメット
– ロープバッグ、ギアラック
– 医薬品 - 結び
– 固定(ハーネス)
– 8の字/エイトノット後輪
– 8の字先輪
– ブーリン
– 末端処理/エバンス後輪
– 変形ブーリン
– 固定(自己確保など)
– クローブヒッチ/マスト結び先、後輪
– ブーリン、エバンス後輪
– タイオフ/カウヒッチ後輪
– エバンス先輪
– 連結(懸垂下降、スリング)
– 8の字
– ダブルフィッシャーマン
– オーバーハンド
– テープ結び/リングベント
– 半固定(確保、懸垂、登り返し)
– ムンターヒッチ/イタリアンヒッチ
– ガーダヒッチ
– プルージック
– クレムハイスト/フレンチ
– オートブロック/マッシャー
– バックマン/バッハマン
– 巻く、縛る
– ロープを巻く、振り分け
– ロープを巻く、リング
– ロープを縛る
– ロープを担ぐ
– スリングを縛る - システム
– シングルピッチ
– 設定、装備
– ルート図
– 登る前に
– アプローチ
– 取付
– リード&確保
– 確認
– 登る/見る(スポット)
– かける(ゲート向き)
– 掴む
– たぐる(逆クリップ)/出す
– クリップ
– 登る(トップロープ状態)
– 登る
– 登る(2本目まで)
– 2本目クリップ
– リード
– 終了点
– ゲートの向き、クリップの方向
– ロアーダウン
– 張って/張る
– 下ろして/下ろすよ!
– ハーイ!/ゆっくり荷重を抜く
– 壁を歩く
– 下ろす
– 着地、ほどく/解除
– 抜く(ロープを回収)
– 確保(手の操作)
– 回収
– ロアーダウン不可
– 墜落(テンション)
– 墜落
– クリップ(3つの方法)
– クリップの仕方、向き、返る、流れ
– 体の動きを使った確保
– さまざまな終了点
– 荷重のある回収
– トラバース、ハングの回収
– ロープに振られ止め
– 「止めて」
– セルフのかけ替え
– ヌンチャク回収
– スイング
– 移動
– セルフ
– ロープのかけ替え
– セルフ解除
– セルフ
– 解除
– 1本目回収、登る
– 2本目回収
– スイング
– 今そこにある危険
- システム(続き)
– シングルロープ
– 設定(対象者、ルート)
– 装備
– ルート図
– マルチピッチ、つるべでない、下降路
– 出発
– アプローチ
– 準備
– ギアの選択
– カムのセット
– 支点を作る
– 自己確保
– 確保
– 最初のプロテクション
– プロテクションと流れ
– 確保点着
– ビレイ解除
– 確保支点を作る
– ロープ引き上げ
– フォローの確保
– フォロー(ナッツの回収)
– フォロー(カムの回収)
– セルフをとる
– ギアの受け渡し
– 確保
– セカンドピッチ
– 終了点
– 下降路
– バックロープ
– 設定(対象者、ルート)
– ルート図
– 装備
– マルチピッチ、つるべ、懸垂
– 準備
– 確保
– ロープ引き上げ、確保
– フォロー
– つるべ
– フォローかバックロープ
– トラバース
– 終了点
– 下降点移動&ロープセット
– 懸垂の支点を作る、ロープのセット
– ロープを投げる
– ロープを投げる前の考慮
– 下降器セット
– 懸垂下降
– 自己確保
– 解除
– 回収確認、合図
– 後続下降
– 着
– 回収
– ダブルロープ
– 設定(対象者、ルート)
– 装備
– 概念図
– ダブルとシングル、ダブルとツインの相違
– マルチピッチ、3人、エイド/人工
– 結ぶ
– 登る
– 1本目のクリップ
– クリップ
– ダブルロープの確保
– 確保点を考える1
– 確保点を考える2
– 確保点を考える3
– 解除
– ビレイオン
– リードの交代
– 登攀の手段
– フィックス
– 登り返し(ユマーリング)
– 3人で登る
– ハーケンを打つ、フッキング
– 岩を掘る(ボルトの穴など)
– その他
– 荷上げ
– ソロ - 動作
– クラック
– 手、足
– 動作
– ワイドクラック
– フェース
– ホールド、手の動き、スタンス、体勢
– 動作 - ヒント
– ヒント1 アプローチ
– ヒント2 トップロープ
– ヒント3 人工手段1
– ヒント4 ハングドッグ
– ヒント5 人工手段2
– ヒント6 懸垂下降
– ヒント7 ギア不足
– ヒント8 敗退1
– ヒント9 敗退2
– ヒント10 敗退3
– ヒント11 応答なし
– ヒント12 テーピング - 索引
- あとがき
イラスト・クライミングのおすすめポイント
イラストが多めでわかりやすい
イラスト・クライミングの中身をチラ見せするとこんな感じ。
その名のとおりイラスト多めで、わかりやすい構成となっています。
登るときの工程が順を追って説明されているページもあり、全体の流れを把握しつつ、細部を確認できます。
ロープクライミングを体系的に学べる
イラスト・クライミングでは、
- リードクライミングのやり方
- マルチピッチの手順
- クラックにおける注意事項
といった、ロープクライミングに関する技術を体系的に学べます。
上級者向けの技術書かと思いきや、決してそうではありません。
ハーネスの履き方やエイトノット(8の字結び)の結び方といった、キホンの”キ”も網羅されています。
ですので、ロープクライミングを始めたばかりの人にもおすすめです。
予習・復習にピッタリ
- 「講習で教わった内容を復習したい。」
- 「マルチピッチの手順を確認したい。」
- 「結び替えってどうやるんだっけ?」
こんなときにイラスト・クライミングが役立ちます。
パラパラとめくれば手順が書いてあるので、予習・復習にピッタリ。
文章を細かく読むと新たな学びがあったりする、とても有益な一冊です。
まとめ
本記事は「【イラスト・クライミング】一家に一冊。ロープクライミングを体系的に学べる技術書」について書きました。
ロープクライミングの技術習得にイラスト・クライミングはおすすめです。
しかし、クライミングの技術習得には実践練習が欠かせません。
技術書を読んだだけで本番に臨むのは危険です。
イラスト・クライミングの利用法として、著者の阿部亮樹さんが冒頭で述べていることを以下に引用させていただきます。
クライミング未経験者が本書だけを見て岩場に行くのは、「運転の仕方」というテキストを読みながら高速道路でハンドルを握るようなもので、かなりの危険がともないます。
だれもがまず教習所で車の構造と運転の基本を習うのと同じように、クライミングも経験者のもとで実践を積んでいくことが大切です。
その際、ただ教えてくれるのを受動的に待っているのではなく、自ら各種のテキストで知識を仕入れ、実際のクライミングのなかで疑問に思ったことを検証していけば理解が早まります。
そういう意味で、岩場に行く前の予習、帰ってからの復習に利用することが本書の有効な活用法といえます。
イラスト・クライミングは、技術解説を通して、あなたをより高みへと誘ってくれる良書です。
新しい世界を冒険したい方は、イラスト・クライミングを読んでロープクライミングの勉強をしてみませんか?
以上、アキラでした。