自宅でも本格的なプリントを楽しめるシルクスクリーン。
しかし、必要なものが多く、始めるのはちょっと大変です。
そんなときに便利なのがシルクスクリーンキット。
この記事では、シルクスクリーンを始めたい方に向けて、通販で購入できるシルクスクリーンキットを6つ紹介します。
結論から言うと、ホリゾン社の「Tシャツくん ジュニア」と「Tシャツくんミドル」が特におすすめです。
先に説明を読む
・Tシャツくんジュニア
・Tシャツくんミドル
本記事を書く私は趣味でシルクスクリーンを楽しんでいる愛好家。
細々とですがハンドメイドブランドも運営しています。
Instagram → solitude climbing
過去に次のようなTシャツを作成してきました。
そんな経験も踏まえて各キットの紹介をしていきます。
なお、本記事の情報の多くは、2024年9月時点のものです。
シルクスクリーンを始めるにはいくらかかる?
まずはじめに、筆者がシルクスクリーンを始めるときにかかった費用を書いていきます。
ちなみに私はシルクスクリーンキットを使っていません。
初期費用を抑えるために、すべての道具をバラで揃えました。
その中には100均製品も多く含まれています。
ただ100均製品は使いづらくてイマイチでした。
結局、のちにシルクスクリーン専用の道具を買い足すことに…。
その結果、シルクスクリーンを始めるには約16,000円〜26,000円(2021年1月当時)くらいのお金がかかることが分かりました。
100均を活用した場合が約16,000円、シルクスクリーン専用の道具を一部活用した場合が約26,000円です。
(これが筆者がシルクスクリーンを本格的にはじめた当時(2021年1月時点)の価格ですから、物価上昇のことも考えると、2024年9月現在では約30,000円ほどの費用がかかると推測されます。)
そのときのことは別記事にまとめています。
100均製品を活用した場合のデメリットなど、実際にシルクスクリーンをやってみて感じたことも書いているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
シルクスクリーンキット 6選
本項では、市販されているシルクスクリーンキットの紹介と所感を書いていきます。
先に一覧で紹介すると次のとおりです。
ホリゾン社 Tシャツくんジュニア
- 価格:約24,200円
- 用途:ワンポイント印刷
最初に紹介するのは、ホリゾン社の「Tシャツくんジュニア」です。
以降に登場するTシャツくんセットの中で、もっとも小さいサイズのキットです。
大きなプリントはできませんが、「ワンポイントロゴを入れたい」みたいな要望はドンピシャで叶えてくれます。
「Tシャツくんジュニア」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
最低限必要なものが揃っているので、家に届いたらすぐシルクスクリーンを始められます。
Tシャツへのワンポイントだけでなく、小物(トートバック等)にロゴを入れたい方にも適したセットです。
こんな感じで、ワンポイントロゴを入れるだけでブランド感が出ます。
価格も他のシルクスクリーンキットに比べ、安め(約24,200円)です。
以上、「Tシャツくんジュニア」の紹介でした。
シルクスクリーンの道具をバラで揃えると、だいたい約30,000円かかります。
ホリゾン社 Tシャツくんミドル
- 価格:約39,600円
- 用途:ワンポイント印刷、大判印刷
- データ入稿:不要
次に紹介するのは「Tシャツくんミドル」です。
本キットの印刷可能範囲は22×22cmとなっており、大きめなプリントにも対応できます。
「Tシャツくんミドル」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおりです。
このキットのいいところは、Tシャツくんジュニアと同じく、最低限必要なものが揃っているので届いたらすぐシルクスクリーンを始められる点。
約39,600円という価格も私は決して高いとは感じません。
バランスの取れた良いシルクスクリーンキットです。
シルクスクリーンの道具をバラで揃えると、だいたい約30,000円かかります。
こちらのTシャツは、Tシャツくんミドルの印刷可能範囲内(22×22cm)で作りました。
このようにおおきなプリントが可能ですので、Tシャツくんミドルがあれば、インパクトのあるオリジナルTシャツが作れます。
以上、「Tシャツくんミドル」の紹介でした。
ホリゾン社 Tシャツくんワイド製版機
- 価格:約74,580円
- 用途:ワンポイント印刷、大判印刷
- データ入稿:不要
3つ目に紹介するのは「Tシャツくんワイド製版機」です。
ぶっちゃけこれは、あまりおすすめはできません。
Tシャツくんワイド製版機は、”製版機”というだけあって、製版だけを行えるキットとなっています。
必要最低限のものが揃っているTシャツくんジュニアやミドルとは異なり、インクなどを買い足す必要があります。
その点は注意が必要です。
「Tシャツくん ワイド製版機」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
大きなデザインの版が作れるのは魅力的ですが、価格(約74,580円)がちょっと高すぎますね…。
購入には思い切りがいるキットという印象です。
こちらのTシャツは、Tシャツくんワイドの印刷可能範囲内(22×36cm内)で作りました。
このように、物を揃えれば、とてもおおきなプリントが可能です。
以上、「Tシャツくんワイド製版機」の紹介でした。
個人用 スクリーンキット サン描画セット
- 価格:約3,580円
- 用途:ワンポイント印刷
- データ入稿:不要
次に紹介するのは、「個人用 スクリーンキット サン描画セット」です。
このセットの魅力は圧倒的な安さ。
3,580円ほどで購入可能です。
また、露光機という大きな機械が本キットでは不要のため、収納も省スペースで済みます。
ただデザインは手書きか手書きによる転写になるので、パソコンで作ったデジタルデザインをプリントするのには適していないセットです。
個人用 スクリーンキット サン描画セットを用いた印刷の手順については、以下の動画が参考になりますので、気になる方はぜひ見てみてください。
インクは別売りです。
Amazonの販売ページでは「ダイカラー」と「ラバダ」のインクがおすすめされています。
インクは、布にも紙にも適した「ダイカラー」や、布地やTシャツに最適な「ラバダ」などがおすすめです。
※インクは付属しておりません。別途お買い求めください。
※Tシャツくんインクは、サン描画スクリーンにお使いいただけません。
引用元:個人用 スクリーンキット サン描画セット 販売ページ
「個人用 スクリーンキット サン描画セット」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおりです、
初期費用をあまりかけずにシルクスクリーンを楽しみたい人に適したセットとなっております。
スリマッカ
- 価格:約6,490円〜
- 用途:ワンポイント印刷、大判印刷
- データ入稿:必要
次に紹介するのは、「スリマッカ」です。
このシルクスクリーンキットを購入すると、以上のようなパーツが届くので、それらを組み合わせてフレームを作ります。
ワンポイント・大判に加え、スリマッカ独自サイズ(縦長・横長)の版も作れるところが魅力です。
これまでに紹介したキットとは異なり、スクリーンを作るためにはデータ入稿が必要となっています。
そこでまた追加料金と時間がかかってしまう点がデメリットと言えなくもありません。
ただ、データ入稿することで確実なスクリーンが届くという点はメリットです。
「スリマッカ」のおすすめポイント、気になるポイントは以上のとおり。
縦長・横長な版が作れるのは魅力的ですが、製版を自分だけで完結できない点に不満を感じる人もいるかもしれません。
ただ、私もシルクスクリーンをやってみてわかったのですが、製版(特にスクリーンへのデザインの転写)って意外と難しいです。
そこをわりきって業者に委託してしまうというのもひとつの手だと考えます。
以上、「スリマッカ」の紹介でした。
ホリゾン社 ロゴスル
- 価格:約5,700円〜
- 用途:ワンポイント印刷、大判印刷
- データ入稿:必要
最後に紹介するのは、「ロゴスル」です。
ロゴスルとは、Tシャツくんを作っているホリゾン社が展開しているサービスの名前。
データ入稿が必要ですが、Tシャツくんキットを買うよりも安くシルクスクリーンを始められます。
このキットが適している方は、
- シルクスクリーン印刷が初めての方
- ひとつのデザインをたくさん印刷したい方
- Tシャツくんキットよりも安価にシルクスクリーンを始めたい方
です。
逆に、データ入稿が必要なので、思いついたらすぐにプリントに移りたい人には適していないキットとなります。
以上、「ロゴスル」の紹介でした。
おすすめのシルクスクリーンキットはこのふたつ
筆者が特におすすめするシルクスクリーンキットは以上の2つです。
どちらも付属品が多く、ワンセットあれば充分にシルクスクリーンを楽しめます。
お値段はジュニアセットが約24,200円、ミドルが約39,600円です。
シルクスクリーンを始めるには30,000円くらいかかることを考えると、価格的にも”アリ”なラインではないでしょうか。
おすすめの人はそれぞれ次のとおりとなっています。
- Tシャツくん ジュニア
– Tシャツにロゴを入れたい人
– 小物にプリントを入れたい人
– 解説をもう一度読む - Tシャツくんミドル
– Tシャツにロゴを入れたい人
– 大きめなプリントをやりたい人
– 解説をもう一度読む
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その他 必要なもの
以上が、シルクスクリーンキットの他に必要なものです。
詳しくは別記事で解説していますので、さらに詳しく知りたい方は参考にしてみてくださいね。
自宅にプリンターがない方は
パソコンで作成したデザインを刷るにはプリンターが別途必要です。
私はプリンターを持っていないため、キンコーズという印刷チェーン店を活用しました。
具体的な方法については別記事にまとめています。
参考までにどうぞ。
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Tシャツはユナイテッドアスレで決まり!
Tシャツもイチオシがあるので、あわせて紹介させていただきます。
ズバリ、ユナイテッドアスレの「5.6ozハイクオリティーTシャツ」です。
ユナイテッドアスレの中でも高品質な製品で、単体でも充分に”勝負”できます。
それでいて約1,000円という価格も魅力的。
「アスレを選べば間違いない」と、自信をもっておすすめできます。
カラーバリエーションも豊富なので、Tシャツ選びで迷っている方はぜひチェックしてみてくださいね。
シルクスクリーンキット 6選 まとめ
本記事は「シルクスクリーンキットを6つ紹介。ズバリおすすめはコレとコレ!」について書きました。
筆者が特におすすめするシルクスクリーンキットは、「Tシャツくん ジュニア」と「Tシャツくんミドル」です。
- Tシャツくん ジュニア
– Tシャツにロゴを入れたい人
– 小物にプリントを入れたい人
– 解説をもう一度読む - Tシャツくんミドル
– Tシャツにロゴを入れたい人
– 大きめなプリントをやりたい人
– 解説をもう一度読む
にそれぞれ適しています。
必要なものがひと通り揃っている点も魅力です。
シルクスクリーンは自宅でも本格的なTシャツを作成できるプリント手法です。
シルクスクリーンキットを活用して、あなただけのオリジナルTシャツをぜひ作ってみてくださいね。
本記事がシルクスクリーンを始めたい方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!