あなたの好きなクライマーは誰ですか?
私は山野井泰史さんです。
この記事では、山野井泰史さんの著書、「垂直の記憶」を紹介します。
この本を読むと、登山やクライミングに対する山野井さんの思いを感じることができます。
記事のタイトルは垂直の記憶から引用させていただきました。
怖いと感じるかもしれませんが、実際は柔和な雰囲気の方です。
本記事では、垂直の記憶の魅力を、私が好きな章を中心に紹介していきます。
山野井泰史さん著「垂直の記憶」の構成
垂直の記憶の大まかな構成は次のようになっています。
- 第一章 八〇〇〇メートルの教訓
– ブロード・ピーク - 第二章 ソロ・クライミングの蘇生
– メラ・ピーク西壁とアマ・ダブラム西壁 - 第三章 ソロの新境地
– チョ・オユー南西壁 - 第四章 ビッグウォール
– レディース・フィンガー南壁 - 第五章 死の恐怖
– マカルー西壁とマナスル北西壁 - 第六章 夢の実現
– K2南南東リブ - 第七章 生還
– ギャチュン・カン北壁
垂直の記憶で一番好きな章は「第四章 ビッグウォール」
私が垂直の記憶で一番好きな章は、第四章です。
ビックウォール・クライミングの章になります。
私は登山とクライミングをやっているので、ビッグウォール・クライミングの様子を書いた第四章が大好きなのです。
いつも憧れを胸に読んでいます。
書き出しの一節が特に好きなので、以下に引用のもと、紹介させていただきます。
右手のささくれた指先からテーピングした血まみれの第二関節までを花崗岩のクラックにねじ込み、体を引きつけ、次に左手をさらに上にねじ込む。
クライミングシューズの縁は、不安定ながらクラックをとらえている。
そろそろ新たなプロテクションを設置しなければ……。
もう五メートル以上、ランナウトしている。
大量のギアから適切なサイズを冷静に探したいが、腕にはすでに乳酸が溜りはじめ、呼吸が激しくなる。
下を見ると、今の自分の状況をまったく無視するかのようにのんきに音楽を聞きながら確保する友人と、地上まで三〇〇メートル以上落ち込んでいる空間。
上昇気流は何日も洗っていない髪を吹き上げ、壁に反射する紫外線は目に突き刺さるかのようだ。
今日はもう十分だ。
どうせ三日はまだこの壁から抜けられないのだから。
垂直の記憶は登山とクライミングを両方やる人におすすめ
垂直の記憶は、登山とクライミングを両方やる人におすすめな書籍です。
私はテント泊登山に持参し、テントの中で読んだりします。
かなりかぶれている気がしますが、山で読書するのも悪くないです。
スマホバッテリーの温存にもなります。
山で登山書籍を読み、さらなる山々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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山野井泰史さん著「垂直の記憶」 まとめ
本記事は『「クライミングを止めさせるなら俺を殺せ」山野井泰史さん著【垂直の記憶】を紹介』について書きました。
垂直の記憶は、山野井泰史さんが書いた回顧録です。
山野井さんの経験や思いを、本を通して知ることができます。
章立てされているので、どこから読んでも楽しめますよ。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
以上、アキラでした。