どうも、歴7年のクライミング愛好家、アキラです。
リードやマルチピッチも嗜んでます。
Twitter → @akira_sotoasobi
アプローチシューズがずっとほしかったのですが、よくある”ザ・クライミング”っぽいデザインがどうも苦手でした。
せっかく買うなら街でも履きたかったので、タウンユースできそうなモノを探していたところ、ついに見つけたのがコレ。
アークテリクスの「コンシールFL2 GTX」です。
(※GTXとはGORE-TEXの略)
本記事では、筆者がコンシールFL2 GTXを3ヶ月履いてみた感想を、クライマーという観点から書いていきます。
結論から言うと、買ってホントによかったです。
- アーバンなデザイン
- 防水性がある
- 軽快に歩行できる
- しっかり登れる
- ビレイ時も安定
- 意外と汚れに強い
- 爪先の防御力が高い
とはいえいくつかイマイチポイントもあったので、包み隠さず、ぶっちゃけていきます。
それではいってみましょう。
アークテリクス コンシールFL2 GTXの外観、特徴
「コンシールFL2 GTX」はアークテリクスが製造/販売しているアプローチシューズです。
本項目ではコンシールFL2 GTXの外観、特徴について書いていきます。
アウター
まず、全体像はこんな感じです。
筆者が選んだカラーは黒。
どこまでも黒一色で、アプローチシューズなのにドレッシーな印象さえ受けます。
レース穴はなく、レースにレースを通すというスタイルです。
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/26.jpg)
編み込みが美しい!
タンには「ARC’TERYX」と入ってます。
左右で逆になってるのが、なんとも乙ですね。
履き口の厚さはメレル社の「モアブ ローカット」よりも薄め。
横方向への安定性はモアブ ローカットに軍配が上がります。
![](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_6813-320x240.jpg)
トゥボックスは爪先をしっかりカバー。
足を保護してくれます。
これが、筆者的に譲れないポイントでした。
アッパーがペラペラな靴をアプローチシューズとして履いていた頃、足を岩にぶつけてとても痛い思いをしたのです。
私はリードクライミングもやるので、ビレイヤーとして、足元はなるべくしっかりしておきたいところ。
以上より、アプローチシューズの堅牢性は絶対に譲れないポイントでした。
「コンシールFL2 GTX」の堅牢性は筆者的に問題なく、フィールドで使った感じにも満足してます。
側面はこんな感じ。
全周の下半分がグルっとコートされているため、意外と汚れに強いです。
ドロがついても拭けばキレイになります。
「黒って逆に汚れが目立つかな…」と思っていたのですが、嬉しい誤算でした。
また、ゴアテックスが使われているため水にも強いです。
ただ少しムレます。
防水性と透湿性に優れたゴアテックスといっても、完璧ではありません。
ムレるのはゴアテックスの宿命です。
シューズの外側にくる側面には「KONSEAL FL」と入ってます。
こちらはヒール部。
しっかりしており、潰して履くことはできません。
これは、アプローチシューズに堅牢性を求める筆者にとって嬉しいポイントです。
ヒールの片側には、ゴアテックスとアークテリクスのロゴが入ってます。
控えめでいい感じです。
ヒール部にはカラビナホールを完備。
タグの末端が別々の箇所に縫製されているため、ホールが閉じないようになってます。
この縫製方法は初めて見たので、正直、驚きました。
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/26.jpg)
こだわりを感じる縫製!
インナーソールは取り外せるようになってます。
以上で、コンシールFL2 GTXのアウターに関する説明をおわります。
ソール
「コンシールFL2 GTX」のソールパターンはこんな感じです。
配置された複数の十字パターンが地面を捉えます。
トレッキングシューズに比べるとソールの高さは低め。
それゆえにフットホールドからの情報を充分に教えてくれます。
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/26.jpg)
足裏感覚がある!
薄すぎて足がスグ痛くなるわけでもない、絶妙なソール設定です。
先端には”クライミングゾーン”を完備。
”クライミングゾーン”があることで、普通のトレッキングシューズではちょっと無理そうなスタンスにも立つことができます。
ソールラバーにはビブラム社のメガグリップを採用。
これ、めちゃくちゃフリクションが良いです。
試着したとき、お店の床にキュキュっと音をたて吸いつきました。
もちろんフィールドでも、
- 下地が土の坂道
- 乾いた岩の上
- 濡れた岩の上
以上のようなシチュエーションで安定したフリクションを提供してくれます。
私は何足かアウトドアシューズを履いてきたのですが、フリクションに関しては「コンシールFL2 GTX」がもっとも優れていると感じました。
以上で、コンシールFL2 GTXのソールに関する説明をおわります。
重量(片足約343g)
「コンシールFL2 GTX」の重さは片足約343gです。
軽いため、サクサク歩けます。
なんなら走れます。
軽量で堅牢な靴ってあまり無いんですよね。
「コンシールFL2 GTX」は、軽量性/堅牢性/デザインのすべてが私にフィットするアプローチシューズでした。
アークテリクス コンシールFL2 GTXを履いてみた
「コンシールFL2 GTX」を実際に履いてみるとこんな感じになります。
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/26.jpg)
黒スキニーとよく合う!
アプローチシューズっぽくないルックスなのでタウンユースしやすいです。
事実、街でも履きまくってます。
ドレッシーな要素も漂います。
コンシールFL2 GTXは、街でも岩でも履ける、そんなアプローチシューズです。
アークテリクス コンシールFL2 GTXのサイズ感
筆者の足のサイズは以上のとおり。
朝一番の、むくんでいないときに測りました。
クライミングシューズはEU38(※スクワマの場合)を履いてます。
そんな私は、コンシールFL2 GTXの27.5cm(UK9/EU43_1/3)をチョイス。
普段履いてるスニーカーも27.5cmです。
結論から言うと、このサイズ感でOKでした。
指一本入るくらいの余裕がありますが、サイズを攻めすぎると爪先がぶつかって痛いので、これくらいがいいです。
ほどよくゆとりがあり、歩きやすい。
ホールドをちゃんと踏みたいときはレースで調整します。
(私の師匠は、もっとちゃんと踏みたいとき、靴の隙間に詰め物を入れます)
サイズ選びの参考になれば幸いです。
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アークテリクス コンシールFL2 GTXの使用レビュー
本項目では、筆者が「コンシールFL2 GTX」を使った感想を書いていきます。
これまでの繰り返しとなる箇所もありますが、どうかご容赦ください。
片足約343g。軽快な履き心地。
まず、軽くて良いです。
片足約343gは軽量です。
個人的に、靴は片方400gを超えたあたりから”重い靴カテゴリ”に分類してます。
コンシールFL2 GTXは軽量なので、軽快な歩行が可能です。
ちなみに、いくつかの靴の重さを比較すると次のとおりとなります。
シューズの重量比較 | ||
分類 | 種目、製品名 | 片方あたりの重量 |
筆者所有 | 軽量なトレランシューズ | 約299g |
筆者所有 | ニューバランスのスニーカー | 約317g |
所有外 | スカルパ イグアナ | 約320g |
本記事で紹介 | コンシールFL2 GTX |
約343g |
所有外 | スポルティバ ボルダーX |
約400g |
筆者所有 | メレル モアブ ローカット | 約460g |
筆者所有 | ミドルカットの軽登山靴 | 約638g |
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/21.jpg)
参考までにどうぞ!
ほどよい堅牢性。ビレイ時も安定。
爪先部がしっかり保護されているため、歩行やビレイ時でも安心です。
岩にぶつけても大丈夫。
爪先を岩にぶつける痛みはもう味わいたくないので、ありがたいです。
軽量性と堅牢性を兼ね揃えた一足となってます。
フリクション良好。
「コンシールFL2 GTX」にはソールにビブラムソール”メガグリップ”が使われてます。
フリクション良好で、滑りにくいです。
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岩場にも履いていきましたが、全く問題ありませんでした。
しっかり歩けるし、スタンスにも立てます。
足裏感覚がある。
これにも驚いたのですが、なんと足裏感覚があるのです。
なので、(さすがにクライミングシューズまでとはいきませんが)ホールドを意識した登攀ができます。
これは、スタンスが小さかったり、バランスが悪いところでありがたい要素です。
横方向への安定性は他の靴のほうが高い。
筆者がアプローチシューズ代わりに履いていた「メレル モアブ ローカット」のほうが、横方向への安定性が高いです。
筆者の場合、「コンシールFL2 GTX」で悪路を適当に歩いていると、グニッっとなる危険があります。
なので、アプローチシューズに高い安定性を求める方には、コンシールFL2 GTXは正直おすすめできません。
もっと堅牢な、別のアプローチシューズを選ぶことを推奨します。
私は、「デザイン/軽量性/耐水性/ほどよい堅牢性/ほどよい安定性」からコンシールFL2 GTXを選びました。
意外と汚れに強い。
「コンシールFL2 GTX」は意外と汚れに強いです。
ご覧の通り、靴の外周がグルッとコートされています。
これにより、汚れがついても落としやすいというメリットがあります。
「黒って汚れが目立つかな…」と心配だったのですが、嬉しい誤算でした。
ゴアはどうしてもムレる。けど防水性はバッチリ!
コンシールFL2 GTXにはゴアテックスが使われてます。
ゴアテックスは防水性と透湿性を兼ね揃えた素材。
水は通さず、汗の蒸気は抜けるという特徴を持ってます。
これだけ聞くと神素材なのですが、そうは言っても多少はムレるのです。
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/14.jpg)
ムレはゴアテックスの宿命…。
そのかわりに、防水性はバッチリ。
雨でも全然大丈夫です。
コンシールシリーズにはゴアテックスが使われてないバージョンもあるので、ここで紹介させていただきます。
❏ 楽天市場
筆者のアプローチシューズ遍歴
- アルトラ:スペリオール
- メレル:モアブ ローカット
- アークテリクス:コンシールFL2 GTX
筆者のアプローチシューズ遍歴は以上のとおりです。
トレランシューズ→トレッキングシューズ→コンシールFL2 GTXという流れで推移してきました。
1足目にトレランシューズを履いていたのは、軽快に歩きたかったから。
しかし次の問題点に気付いたので、使用をやめてしまいました。
このトレランシューズはアッパーが薄いです。
これを履いているとき、岩に足をぶつけてしまい、とても痛い思いをしました。
2足目に履いていたのは「メレル モアブ ローカット」というトレッキングシューズ。
これは、サバゲー用シューズとしても使っている汎用性の高いモデルです。
グリップ力良好で、歩行もそこそこ軽快。
クライミングゾーンはありませんが、自分の場合、そもそも必要とするシーンがなく、メレル モアブ ローカットで満足してました。
ある岩場に行くまでは…。
その岩場とは、「城ヶ崎シーサイド・ロック」です。
アプローチは懸垂下降で、帰りは懸垂下降路を登り返す必要があります。
落ちたら大怪我を免れない中、クライミングゾーンの無いメレル モアブ ローカットで登り返すにはスペック不足だと思ったのです。
この経験から「ちゃんとしたアプローチシューズを買おう」と考えるようになりました。
![アキラ](https://mft-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/13.jpg)
アプローチシューズは必要…!
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アークテリクス コンシールFL2 GTXを選んだ理由
「コンシールFL2 GTX」を選んだ理由は次の7つです。
- デザインが好みだったから
- 防水性があったから
- 片足約343gと軽量だったから
- 爪先の防御力が高めだったから
- カカトがしっかりしていたから
- 街でも岩でも使えそうだったから
- 試着時、ソールのフリクションに感動したから
最終的な決め手となったのはデザインです。
クライミングクライミングしてない、街でも履けるようなデザインに惹かれてコンシールFL2 GTXの購入を決めました。
性能についても満足してます。
「いろいろ求めすぎた結果、微妙になる」というのがアウトドア道具の定番ですが、コンシールFL2 GTXはどの要素もちょうどいいバランスを保ってます。
結論、買ってよかったアプローチシューズです。
アークテリクス コンシールFL2 GTX レビューまとめ
本記事は「アークテリクスのアプローチシューズ、コンシールFL2 GTXを徹底レビュー!」について書きました。
「コンシールFL2 GTX」は、アーバンなデザインのアプローチシューズです。
軽快な履き心地と、悪いアプローチにも対応できる性能。
そのルックスから、街でも活躍してくれます。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
以上、アキラ(@akira_sotoasobi)でした。
❏ 楽天市場